ツール・ド・東北2019 住民、ライダーと交流 盛り上げに一役

サンマのすり身入りの「女川汁」が提供された=JR女川駅前
今年もライダーたちから好評だった焼きホタテ=雄勝中跡地
声援に応えながらゴールする遠藤さん(右)と影山さん(中央)

 厳しい残暑の中で行われた7回目のツール・ド・東北2019。エイドステーション(AS)では、地元住民らが自慢の料理や冷たい飲み物でライダーを歓迎した。石巻市出身の人気アニメソング歌手遠藤正明さんが初参加し、盛り上げに一役買った。

<AS、石巻地方4カ所設置>

■女川汁4000食、駅前で提供

 地域の味を満喫してもらうASは、石巻地方に4カ所設置された。住民たちが地場産品や海産物を使った料理でもてなし、ライダーたちは三陸の味をじっくり楽しんだ。

 最初の休憩ポイント女川ASは、JR女川駅前に設置された。女川町商工会女性部がサンマのすり身が入った「女川汁」4000食を提供。

 参加4回目の千葉県の会社員後藤一平さん(29)は「女川汁を食べるとツールドが始まったなと感じる。塩加減がちょうど良い」と笑顔を見せた。

 島貫洋子女性部部長(63)は「復興の現状を見てもらうと同時に、住民が元気に過ごしていることを伝えたい」と語った。

■肉厚ホタテ好評、雄勝中跡地

 雄勝ASは、雄勝中跡地でホタテ4000枚を殻ごと焼き上げて準備。参加者は香ばしい香りに誘われ、網の上で焼かれるホタテを写真に収めていた。

 仙台市の会社員田代健一郎さん(34)は「毎回おいしい食べ物をいただけるのが楽しみ。ホタテはすごく肉厚だった」と話した。

 市雄勝総合支所の及川剛地域振興課長(55)は「震災の支援に対し恩返ししたい。参加者と交流を深めることが復興の活力につながっていく」と語った。


<石巻出身のアニソン歌手・遠藤さん、100キロ完走>

 石巻市寄磯浜出身のアニメソング歌手遠藤正明さん(52)が、初参加した。親交がある人気アニソン歌手の影山ヒロノブさん(58)と一緒に、女川や雄勝などを回る100キロの北上フォンドを完走した。

 2人は、震災前から石ノ森萬画館のイベントなどで共演。震災後も復興支援を続ける中で、サイクリングが趣味の影山さんに遠藤さんがツール・ド・東北を紹介し、参加が決まった。

 走り終えた影山さんは「これまで町中をじっくり見る機会はなかったので、女川の風景や美しい街並みに感動した。完走した満足感と充実感でいっぱい」と笑顔を見せた。

 遠藤さんは「変わってしまった風景も、変わらない風景もあると感じた。石巻の魅力を一気に伝えられるイベントだ。これからも古里の力になりたい」と汗をぬぐった。


2019年09月16日月曜日


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