文化、学術の課題探るIK地域研究 石巻専修大が成果発表

2018年度の研究成果を発表した

 石巻専修大は5日、「IK地域研究員研究発表会」を石巻市役所で開いた。教育関係者や市職員らが参加。同大人間学部の遠藤郁子特任准教授と経営学部の山崎泰央教授が、石巻地域の文化や学術の振興を図る研究についてそれぞれ発表した。

 遠藤特任准教授は「石ノ森章太郎萬画によって地域の人と文化と学生をつなぐための実践研究」をテーマに発表。桜坂高1年生64人に漫画に関するアンケートをした結果、「漫画が好き」と回答した生徒86%に対し、「石ノ森章太郎作品を読んだことがある」生徒は1割以下だったことを紹介した。

 また、石ノ森章太郎の漫画を題材に本を紹介し合う「ビブリオバトル」を開催。「40代以下の参加者30人はアンケートに、ゲームとしての面白さや発表者への称賛、本への関心を抱き、このうち9割以上がまた参加したいと答えた」と説明した。

 課題として、「若年層への共有の場としての有効性の検討や、ビブリオバトル以外の方法も模索する必要がある」と述べた。
 山崎教授は、アクティブラーニング(学び合い)の普及方法に関する研究について発表した。

 今年2月に仙台で開催したフォーラムについて紹介。幼児教育・保育から大学までほぼ全ての校種の先生たち60人が参加。講演のほか、分科会やワークショップなど対話の場を多く設けた。

 ワークショップに関するアンケートについて、「回答者全員が新たな気付きや発見があった、と回答していた。アクティブラーニングは、教員が子どもたちの能力を信じる必要がある」などと話した。

 同研究には石巻、東松島、女川の2市1町で構成する石巻地域高等教育事業団が、毎年100万円の助成金を交付している。


2019年10月10日木曜日


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