しょくば拝見>漁具船具業・アサヤ石巻支店(石巻市鹿又)

養殖業の繁忙期を迎え、気を引き締める従業員

<養殖や漁船、漁業支える>

 ホタテの耳つり作業、カキの水揚げが始まる10月から年末までが1年で最も忙しい。石巻支店の担当は、気仙沼の本社が受け持つ北上地区を除く石巻地方全域から七ケ浜町までと広い。

 かつて石巻市門脇町にあった社屋は東日本大震災で全壊。仮社屋を経て、現在の場所に2017年10月、新築移転した。

 渡辺伸之支店長(35)をはじめ全員が石巻市在住。女性は事務、男性社員は各浜を巡り、漁具や船具を通じて石巻地方の養殖、漁船漁業を支えている。

 修理、販売以外に漁具改良にも力を注ぐ。その一つがホタテ自動耳つり機。貝殻に穴を開けてピンを通し、ロープに取り付ける。三つの作業が1人で可能に、時間も半分以下に短縮できる。貝の大きさもまちまち、漁師によって穴の開け位置も異なる。オーダーメードに近い。しかも漁具は潮風にさらされ、メンテナンスも重要。スタッフは浜から浜へと駆け回る。

 渡辺支店長は「一番大事なのは信頼感。お客さんの声に耳を傾け、より良い商品にする。その繰り返し」と話す。

 今春、東北大大学院を卒業した川端柾輝さん(25)は東京出身。震災後、石巻でボランティアの経験がある。「自然の中で働くのが楽しい。今は仕事を覚えるのが第一」と意気込む。

 写真撮影した倉庫は整理整頓が行き届いており、安全と顧客第一への意識の高さを感じさせる。「三陸の海は漁業家と共に我が社が守る」。創業の精神は脈々と受け継がれている。

■会社概要
 石巻支店の開設は終戦直後の1948年5月。気仙沼市の本社創業は江戸時代末期の1850年。三陸沿岸宮城・岩手本社を含め4支店、2工場を有する。アサヤの資本金は5000万円。現在、石巻支店の従業員は8人。石巻市鹿又中埣25。0225(98)7870。
https://www.asaya.co.jp/access/#is


2019年10月14日月曜日


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