旧大川小で防災研修 14カ国の女性リーダー参加 石巻

佐藤さん(左)の話に聞き入る参加者たち

 太平洋の島国14カ国の女性たちが1日、「津波防災に関する女性のリーダーシップ研修」の一環で、石巻市を訪れた。参加者たちは東日本大震災の最大被災地から、減災や女性の視点を取り入れた防災について理解を深めた。

 研修は、国連訓練調査研究所広島事務所が主催。パプアニューギニアやサモアなどから、政府、市民団体の女性27人が参加した。

 震災の津波で児童・教職員計84人が犠牲となった石巻市の旧大川小では、6年生の次女みずほさん=当時(12)=を亡くした佐藤敏郎さん(56)が講話した。

 佐藤さんは「ここは悲しいことが起きた場所。でも、未来を拓(ひら)く場所になったらいい。そのために、あの日の事実、命に向き合いたいと思っている。目を背けてはいけない」と強調。「自然は平等だ。どこにいても、誰に対しても災害は来る。でも、助かることはできる」と、大川小の教訓を未来の防災につなげることの重要性を呼び掛けた。

 参加者の中には涙を流す人もおり、メモを取るなどしながら佐藤さんの話に聞き入っていた。

 研修は10月29日に仙台市で始まった。和歌山や東京も訪問し、7日まで日本に滞在する。


2019年11月06日水曜日


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