台風19号 石巻市、建設関連被害30億円 ポンプ15台が一時停止

 石巻市の亀山紘市長は6日の定例記者会見で、台風19号による被害状況(10月31日現在)を発表した。建設関連被害は道路の決壊、のり面崩壊など計804件、被害額は概算で約30億4900万円に上った。市内32カ所に設置する仮設ポンプ85台のうち15台が一時停止したことを明らかにし「市民におわび申し上げる」と陳謝した。

 市によると、住宅被害は被災当初の調査で床上浸水321件、床下浸水9216件の計9537件だった。罹災(りさい)証明書の申請を10月23日から受け付け、同31日現在で484件の床上浸水が申請された。

 農業被害は水稲、大豆、セリなど約12億4000万円。家畜の溺死(食用牛32頭、鶏2万8000羽)が約2300万円あったほか、畜産施設に被害が出た。林業関係は約11億9800万円。林道の女川京ケ森線など数十カ所で落石や路肩崩壊があった。

 水産関係は大原川さけふ化場(雄勝地区)や後川さけ人工ふ化場(牡鹿地区)の施設破損、各漁港の土砂堆積などが確認されており、調査を進めている。

 一時停止した仮設ポンプは不動町地区の9台(全17台)と渡波地区の6台(全35台)。市建設部によると冠水で燃料を補充できなかったほか、停電と浸水による漏電で故障した。当日は仮設ポンプの増設や国土交通省の排水ポンプ車で対応したという。亀山市長は「仮設ポンプ85台では不足している。新規の雨水排水施設が完成するまで、排水ポンプ車の購入も視野に対策を講じることが必要」と述べた。

 稲わらなどを除く災害ごみは7186トンだった。市生活環境部は「年度内には何とか処理したい」と説明した。


2019年11月07日木曜日


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