「広報おながわ」を10カ国語で配信 町、増加する外国人に対応

10月号から多言語で読めるようになった「広報おながわ」のコーナー

 女川町が発行する「広報おながわ」が、10カ国語の多言語で読めるようになった。町内で暮らすベトナム人や中国人、インドネシア人ら多国籍の外国人に情報を提供・発信することで、第二の古里・女川を理解してもらうのが狙い。市町村の多言語による広報は県内では珍しい。訪日外国人旅行者(インバウンド)にも対応できることから、町は波及効果に期待を寄せている。

 言語は日本語のほか、英語、韓国語、中国語繁体字・簡体字、タイ語、ポルトガル語、スペイン語、インドネシア語、ベトナム語と多岐にわたる。業者(大阪市)の多言語フォント(書体データ)を活用した。

 10カ国語にも及ぶ対応は西日本や関東圏では徐々に進んでいるが、英語、中国語、韓国語、ベトナム語が主流といい、広報担当者は「県内の自治体では珍しいのでは…」と話している。

 多言語化に踏み切った背景には、水産加工技術などを学ぶ研修生らの存在が大きい。町民生活課のまとめによると、9月末現在町内に住む外国人は201人。5年前の93人に比べ2倍以上に増えた。中でもベトナム人が急増している。

 広報担当者は「町内でイベントがあると、水産加工会社の人が研修生を引き連れて見に来てくれたり、声掛けしてくれたりするケースが目立ち、町民と交流を深めようとする雰囲気が出てきた」と説明。さらに、「外国人に広報を読んでもらうことで、イベントなどの情報も把握でき、町民との交流にもさらに拍車が掛かる。もっと女川を好きになってもらいたい」と期待する。

 QRコードを通して、スマートフォンでも読むことができ、訪日外国人旅行者の注目を浴びれば、観光振興にも役立つ可能性も出てきた。過去の広報も読めるよう、順次準備を進めていくという。

 「広報おながわ」は1962年4月の創刊以来、東日本大震災など災害時でも途切れることなく発行し、町民に地域や生活の情報を届けてきた。

※広報おながわの多言語化について | 女川町
http://www.town.onagawa.miyagi.jp/kouhou.html


2019年11月08日金曜日


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