マンガ文化を通して国際交流 フランスから2人、石巻・萬画館で研修

フランスから石ノ森萬画館に研修生としてやって来たアルウィスさん(手前)とマリオンさん

 フランスから2人の女性が石ノ森萬画館(石巻市中瀬)にやって来て、研修生として活動に励んでいる。約1カ月の滞在期間中、萬画館以外にも市内を見学したり、体験活動をしたりして、石巻地方の産業や伝統工芸などにも理解を深める。萬画館は今後もマンガ文化を通した国際交流に力を入れていく考えだ。

 10月29日に来日し、研修生として励んでいるのは、アルベルチェ・マリオンさん(25)とディヌカ・ディ・アルウィスさん(31)の2人。日本に拠点がある総合学園ヒューマンアカデミーのフランス校(アングレーム市)に在籍しており、日本語は堪能。

 イラストを学んでいるマリオンさんは「生まれ育った所が石巻と緯度がほぼ同じ町なので寒さはあまり感じない。初めて萬画館を見た時、形が面白く、すごーいと感動した」と話す。

 スリランカ出身で、アニメについて勉強中のアルウィスさんは「新海誠監督の作品が大好き。背景の描き方に興味がある。フランス語の字幕付きで『君の名は。』を見た」と語る。

 マリオンさんは「子どものころ、アメリカのテレビドラマに『パワーレンジャー』があった。原作者が石ノ森章太郎さんと知って驚いた」と強調する。

 2人とも石巻生活を楽しんでいるようだ。アルウィスさんは「川があって、山があって、空気がおいしい。すしなど石巻の食べ物も好き」と気に入った様子。

 先日、萬画館であったマンガッタン文化祭では子どもたちとも触れ合った。2人は「楽しかった。それに皆さん、優しい」と喜んだ。

 フランス校があるアングレーム市は、国際漫画祭が有名なマンガの街。昨年も2人の研修生が萬画館に来た。今年も受け入れた萬画館は「ともにマンガの街。マンガ文化を架け橋に交流が深まれば」と期待する。

 マリオンさんとアルウィスさんは28日に帰国する。その間、石巻こけし作りを体験したり、東日本大震災後にできた店舗などを見学したりする予定だ。


2019年11月08日金曜日


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