はばたく「20」 石巻圏ヒト・ナカマ・ソシキ<8・完> ゲートボール大会

交流を楽しみながら練習の成果を競い合う参加者=2019年5月

■白寿殿杯争奪親善ゲートボール大会

<高齢者パワーが継続の源>

 健康維持・増進や選手同士の交流などを目的に、毎年5月に石巻市小船越の追波川河川運動公園で開催しており、昨年、20回の節目を迎えた。

 「毎年、元気いっぱいで、笑顔の絶えない高齢者の皆さんと会えるのは本当に楽しみ。こちらも思わず元気になります」。運営に携わる白寿殿石巻店=東中里2丁目=の菅原秀之取締役本部長(43)は、しみじみ語る。

 地域貢献活動の一環として1999年に始まった大会には、毎回100人以上の愛好者が参加し、楽しんでいる。第1回大会から2010年の12回大会まで順調に開催していたが、11年に東日本大震災が発生。開催場所となっていた蛇田地区内にあるグラウンドは仮設住宅の建設などで利用ができなくなり、中止を余儀なくされた。白寿殿石巻店も1メートルの浸水に加え、天井も落ち、仏具や仏壇、車両も使えないなど大きな被害を受けた。

 一時は、大会自体の廃止も危ぶまれたが、石巻市ゲートボール協会の協力や、毎年参加を楽しみにしている高齢者からの後押しもあり、12年から場所を河川運動公園に移して復活した。

 菅原本部長は「1回目から欠かさず参加している人もいて、60代だった人が80代になってもプレーを続けられていることに感動すら覚える。中には『今年も出場できることができた。まだまだ大丈夫だから』と冗談を話す人もいる」と笑わせる。

 大会では、石巻市や岩沼市、七ケ浜町などの協賛企業のバラエティーに富んだ商品が参加者に贈呈されることから好評を呼んでいる。中でも、最高年齢の男女各1人に贈られる「高齢者賞」は注目の的だ。毎回、90代の人が該当するといい、改めて大会開催の意義を実感しているという。

 ゲートボールは、近年パークゴルフ人気に押され気味で、競技人口は減少傾向にある。企業がスポンサーとなり大会を開催するのも珍しくなった。それだけにゲートボール関係者から感謝されている。

 菅原本部長は「おかげさまで、昨年は記念すべき20回大会を迎えました。継続していくことの大切さをかみしめています。これからも高齢者の皆さんに喜んでもらえるよう開催していきたい」と決意を話す。

 今年5月、30回大会に向け、新たな一歩を踏み出す。


2020年01月15日水曜日


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