木材ふんだんに 石巻地区森林組合、新事務所完成 ハイブリッド工法PR

木造に鉄骨を組み入れた工法で広々としたスペースを実現した新事務所

 石巻市大瓜の石巻地区森林組合の新事務所がこのほど完成し、落成式典が現地などで開かれた。地元で生産、加工した木材をふんだんに使用しながら一部に金属を使う工法を取り入れ、開放感のある空間に仕上げた。住宅以外への木材利用のモデル的な建築物としてPRし、木材消費の拡大を図る。

 新事務所は木造2階で、延べ床面積は約500平方メートル。天井のはりなど一部に鉄骨を使い、強度を高めるハイブリッド工法を採用。事務室は約140平方メートルの広さがありながら柱がなく、はりも細い鉄骨のため圧迫感がない。

 落成式には関係者ら約130人が出席。木のぬくもりが感じられる真新しい建物を眺めて回り、木材の魅力を再確認した。

 石巻地方は東日本大震災後、被災者の住宅再建に地元産の木材も多く使われたが、住環境の復興が一段落し、需要も落ち着いた。森林組合は事務所や倉庫、工場なども木造で建築できるハイブリッド工法をPRすることで、住宅以外の需要を掘り起こしたい考え。

 大内伸之代表理事組合長は「倉庫や工場などの広い空間は鉄骨が一般的だが、ハイブリッド工法なら木造でも対応できる。新事務所を通じてアピールしたい」と話した。

 事務所の新築は35年ぶり。震災などの地震で旧社屋にゆがみが生じていたことから建て替えを決めた。


2020年02月11日火曜日


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