地域の宝・河南鹿嶋ばやし 広渕小で伝承式、6年生から5年生へ

6年生(手前)の前で力強い演奏を披露する5年生

 地域の伝統芸能「河南鹿嶋ばやし」を後輩に託す恒例の伝承式が14日、石巻市広渕小(児童181人)であった。河南鹿嶋ばやしは、江戸時代から地域に伝わる郷土芸能で、同校は保存会の指導を受けながら6年生が習得。卒業を前に5年生が引き継いだ。

 式では、6年生35人が「豊年」「おくりばやし」の2曲を力強く演奏すると、5年生以下の児童、教諭、そして最後の演奏を聴くために駆け付けた保護者ら地域住民から大きな拍手があった。

 その後、6年生が5年生20人に大太鼓と締太鼓のばち、笛、黄色いたすきを、それぞれ手渡した。

 続いて5年生が、6年生の指導を受け昨年10月から練習を重ねてきた「うちばやし」と「松島」を元気いっぱいに演奏。6年生から伝統のバトンを受け取った姿を披露した。

 6年生総リーダーの小田島結子さん(12)は「伝統をなくさないよう一人一人が責任を持ち、地域の人たちへの感謝の気持ちを忘れずに頑張ってほしい」と後輩にエールを送った。

 32代目の総リーダーとなった5年生の菊地謙友君(11)は「力強い鹿嶋ばやしを、広渕の伝統を、しっかりと仲間と共に守っていく」と述べ、決意を6年生に伝えた。

 河南鹿嶋ばやしは市の指定無形民俗文化財になっており、毎年4月に行われる「河南鹿嶋ばやし山車まつり」などの地域行事で披露されている。


2020年02月15日土曜日


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