顔の見える地域へ 湊東町内会が発足、復興住宅団地会と合流 石巻

新たに発足した湊東町内会

 東日本大震災後、コミュニティーの形成が課題となる中、石巻市内に新たな湊東町内会が16日発足した。震災の影響による世帯数の激減で町内会運営が困難になり、従来の町内会と復興住宅団地会が合流する被災地独特の枠組みの自治組織を始動させた。関係者は「顔の見える関係を築き、安全安心で住みよい地域を目指す」と意気込んでいる。

 湊地域では大門町三・四丁目、大門町二丁目、明神町に3町内会が活動し、会員世帯数も500を超えていた。しかし、震災の影響で住民が地区外に流出。大門町三・四丁目町内会が4年前に再開したものの、他の2組織は運営が困難となり、解散した。大門町三・四丁目町内会も震災前の260世帯から65世帯に落ち込み、今後の活動に不安を抱えていた。

 地域内に複数整備された災害復興住宅は、独居や高齢者世帯が多い。団地会としても、入居者がなじみのない集合住宅という環境によるコミュニケーション不足を懸念していた。

 住民は市を交えて昨年4月、準備会を設けながら自治組織の在り方を継続して協議を重ねてきた。交流促進や防災、災害対応を図る上で自治会組織の充実が必要とし、新たな町内会を発足させることを決めた。

 大門町三・四丁目町内会集会所であった設立総会には住民、市関係者約50人が出席。同会の規約を基本に据えて、既存町内会と復興住宅団地会が一体となった湊東町内会の発足を承認した。

 湊東町内会は、湊中周辺エリアの14班で編成する。当面の会員は130世帯で、将来的には190世帯規模を見込んでいる。役員選出で、準備会代表を務め初代会長に就いた末永通さん(70)は「無理なく少しずつ顔の見える関係を築き、互いに助け合える住民自治組織にしていきたい」と強調した。

 初年度の事業については住民間のコミュニケーションづくりを重視し4、9月に交流会を開催する。5、10月に地区の一斉清掃活動を予定するほか、11月には防災訓練も計画し、安全安心な地域づくりも推進していくことにしている。


2020年02月18日火曜日


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