宮戸島を題材に芝居づくり 劇団と市民、ワークショップで交流 来月公演

地元の中学生たちも参加し、劇団員と一緒にゲームを取り入れた演劇ワークショップを楽しむ

 東松島市の宮戸島を舞台にしたプロの役者と市民が共演する創作劇が3月公演に向けて本格的に動きだした。初のワークショップが15日、同市宮戸の県松島自然の家で行われ、地元の中学生らが参加し役者たちと交流。これから1カ月、力を合わせて芝居づくりに励む。東日本大震災の被災地から地域に根差した演劇文化を発信する。

 主催は仙台市の舞台関連の会社boxes(ボクシーズ)。県の事業「心の復興 みやぎミーツシアター〜アーティストと出逢う、創る〜」の一環で、今年が3年目。東京の劇団丸福ボンバーズが「演劇を通して被災地とつながりたい」と協力してきた。

 昨年は初めて役者と市民が一緒に芝居をつくり上演した。今年は2回目となるが、昨年は劇団オリジナルの作品を上演したのに対し、今年は宮戸島に伝わる物語を題材にした創作劇の第1弾「里浜のアテナイ〜新宮戸八景物語から〜」に挑む。

 ワークショップでは、劇団主宰・演出家で創作劇の台本作りに取り組んでいる福島三郎さん(51)が講師を務めた。小学生男子から一般市民のほか、仙台からも女子中学生が駆け付け、合わせて8人がワークショップに参加した。

 相手を見て伝える、名前(役名)を覚えるといった芝居の基本を取り入れたゲームを、劇団員たちと一緒に取り組んだ。

 地元の中学1年生3人もジェスチャーを交えたゲームに熱中。矢本一中の禹咲希さん(13)と相沢奈実さん(13)、矢本二中の後藤萌愛さん(12)で、「劇団の人たちとできて、とても楽しい」と話した。禹さんは昨年に続いて参加。後藤さんは「役者になるのが夢。(ワークショップは)貴重な体験」と目を輝かせた。

 福島さんは「作品は新宮戸八景物語からヒントを得た新作。参加してくれた中学生たちは元気いっぱい。地元の皆さんと一緒に芝居をつくりたい。時間を共に共有したい」と語った。

 今後、ワークショップを重ねて3月15日の公演(午後2時、県松島自然の家)に臨む。プロの役者と市民が創り上げた芝居を地域住民に披露する。福島さんによると「里浜のアテナイ」を手始めに、全8話から成る宮戸島を題材にした舞台構想を考えているという。

 入場無料。連絡先はボクシーズ=担当・遠藤さん=022(353)9755。http://boxes-inc.jp/atenai/


2020年02月18日火曜日


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