聖火到着、市民ら歓迎 商店街に5000人 東松島

市民が沿道を埋め尽くす商店街を走るラッピングバス。聖火の種火を持った「サンドウィッチマン」の伊達さんらが声援に応えた
カラーペーパーで作った五輪マーク

 2020東京五輪の聖火が国内最初の到着地となった東松島市。強風にもかかわらず、聖火の移動コースとなった市中心部の沿道は手旗を振る大勢の市民らで埋め尽くされ、郊外ではカラーボードでオリンピックの象徴の五つの輪を表現するなど心を一つに聖火を温かく迎え、歴史的な日を深く胸に刻んだ。

 東松島市中心部の大町商店街では、聖火の種火を載せた聖火リレーラッピングバスを約5000人の市民が出迎えた。

 バスは午後0時50分ごろに登場。聖火リレー公式アンバサダー「サンドウィッチマン」の伊達みきおさん、富沢たけしさんらが聖火の種火を窓から掲げ、東日本大震災の津波で被害を受けた商店街をゆっくりと走った。

 沿道200メートルに詰め掛けた市民は日の丸や市章が入った手旗を振って歓迎。東松島市矢本東小6年の森裕雅君(12)は「人が多くてびっくりした。震災があった街に聖火が来てくれてうれしい」と喜んだ。

 ブルーインパルスの飛行を目当てに家族4人で訪れた東京都の会社員渡辺功さん(46)は「東松島が日本で1番、五輪ムードが高まっている」と表現。「ブルーインパルスは強風の中を飛んでくれて感動した」と語った。

 商店街に店を構える「きものセンター彩」の店員佐々木淳子さん(44)も沿道で歓迎。「普段の商店街にはないにぎわいでうれしかった。聖火を運んだ輸送機も見られてラッキーだった」と話した。

 市体育協会の職員は紙などで製作した聖火台を飾り付けて盛り上げた。尾形聡事務局長(49)は「五輪は復興とスポーツ振興の光になる」と期待した。

 市観光物産協会もブルーインパルスなどをデザインした記念バッジを五輪にちなみ2020個用意して販売した。

<3市町ライオンズクラブが五輪マーク>

 石巻地方3市町の九つのライオンズクラブは、航空自衛隊松島基地の近くにある矢本海浜緑地のパークゴルフ場で、カラーペーパーを使って五輪マークを表現した。

 強風が吹き付ける中、午前9時ごろから会員ら約20人が集まって作業を始めた。芝生上に並べた円形のパイプに、40×60センチのカラーペーパーを1枚ずつ貼り合わせ、一つの輪に計63枚を使って制作。直径7.4メートルの輪を五つ描き、五輪マークを完成させた。

 観賞した東松島市小野の無職女性(68)は「ここから東京五輪が始まるんだな、という思い。予定通りに開催され、成功することを祈っている」と話した。

 村上広志事業委員長(69)は「強風の中だったが、きれいな五輪マークに仕上がった。新型コロナウイルスの問題が懸念されるが、五輪が実現してほしい」と語った。

 当初は約360人が集まり、人文字で五輪マークをつくる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて取りやめた。


2020年03月21日土曜日


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