北上に新拠点 石巻市の被災消防施設、全て再建 開所祝う

再建された河北消防署北上出張所

 東日本大震災の津波で全壊し、石巻市北上町十三浜に再建していた河北消防署北上出張所が完成し、23日にお披露目された。石巻市内で被災した消防署は全て再建された。

 新庁舎は海抜約30メートルの高台に公共施設を集約する「北上にっこり地区拠点エリア」に整備した。旧庁舎があった北上町月浜から西に約1キロの地点に位置する。19日に仮運用を開始。職員11人が業務に当たり、本格運用は4月1日から行われる。

 鉄筋コンクリート造りで延べ床面積は約390平方メートル。72時間稼働可能な非常用発電機を2機設置したほか、屋上に消防訓練などが行える約180平方メートルのスペースを設けた。

 運用開始式では、鈴木芳一消防長、鈴木清石巻市北上総合支所長らが看板の除幕を行い、開所を祝った。小田嶋英正所長(49)は「新庁舎を拠点に、地区の火の用心と安心安全に尽力する」と決意を述べた。

 出張所は1972年12月、石巻消防署河北分署北上派出所として業務を開始。震災では庁舎が全壊し、職員2人が亡くなった。震災後は北上町橋浦に仮設庁舎を設け、業務を継続していた。鈴木消防長は「再建まで9年を要したが、ここからが新たなスタートだという気持ちで業務に当たっていきたい」と話した。

 石巻市内で被災後に再建された消防署は北上出張所のほか、女川消防署雄勝出張所、牡鹿出張所、石巻消防署湊出張所、渡波出張所の5カ所。このうち湊と渡波は石巻東消防署として統合、再建された。


2020年03月24日火曜日


先頭に戻る