「復興の火」に8000人、想定超す人出 宿泊施設も満室 石巻地方

 石巻市は23日、聖火を「復興の火」として公開した石巻南浜津波復興祈念公園での一般展示で、来場者が8000人超だったと発表した。

 展示場所が屋外に変更されるなど、イベント規模は大きく縮小された。市は来場者を1000人前後と見込んでいたが、来客が途切れず展示時間は10分間延長された。市の担当者は「想定を上回る人に復興の火を見てもらえ、成功だった」と手応えを語った。

 東松島市中心部には、聖火を運ぶ「ラッピングバス」の出迎えなどで約5000人が集まった。松島基地の周囲にも曲技飛行隊「ブルーインパルス」を目当てにしたファンらが詰め掛けており、全体の人出はさらに多かったとみられる。市の担当者は「想定を大幅に超える人数が集まった。全てを中止にせず、イベントを実施してよかった」と話した。

 全国から訪れた関係者や観光客を受け入れ、前日の19日を中心に宿泊施設も混雑した。東松島市小松の「バリュー・ザ・ホテル東松島矢本」は9割以上の客室が埋まり、石巻市内の同グループのホテルは満室になった。ホテルの担当者は「新型コロナの影響で観光利用はゼロに近い状態が続いている。イベント自粛の中でも聖火やブルーインパルスの効果はすごかった」と話した。

 東京五輪の聖火が東松島市の航空自衛隊松島基地に到着した20日、関連行事が繰り広げられた石巻地方には想定を大きく上回る人出があった。新型コロナウイルスの感染防止で規模が縮小された中でも、世界的イベントの雰囲気に触れようと市内外から大勢の市民が訪れた。外出自粛で需要が落ち込む宿泊施設も満室になるなどし、街のにぎわいが一時的に戻った。

ブルーインパルスの飛行を見ようと大勢の市民が松島基地の周囲を取り囲んだ

2020年03月24日火曜日


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