石巻圏・新百景>商業捕鯨(石巻市鮎川浜)

捕鯨船から引き上げられるミンククジラ。岸壁には地域住民も駆け付け、水揚げに立ち会った
解体場でミンククジラの体長などを測る関係者

<32年ぶり、喜び舞い戻る>

 着岸した捕鯨船からミンククジラの巨体が引き上げられる。かつて国内屈指の捕鯨基地として栄えた石巻市鮎川地区に、商業捕鯨としては32年ぶりの水揚げ風景が帰ってきた。

 地元の捕鯨会社「鮎川捕鯨」が11日、5メートル級の雌2頭を捕獲。和歌山県太地町漁協の船も1頭を捕らえた。船からクレーンでつり上げたり、ロープで引き上げたりしてトラックの荷台に積み、近くの解体場に運んだ。

 牡鹿半島の寒村だった鮎川は、捕鯨産業の集積に伴って発展した。鯨は住民の暮らしと密接に結び付いていた。今でも捕鯨は地域のシンボルで、鮎川港の岸壁には捕獲成功の知らせを聞き付けた地元住民らが集まり、水揚げを見守った。

 今年の鮎川港を拠点にした商業捕鯨は17日までに終えた。水揚げは11日の3頭にとどまった。捕鯨船は現在、八戸市沖で操業する。


2020年04月29日水曜日


先頭に戻る