硯伝統産業会館と観光物産交流館 雄勝に拠点施設完成

雄勝石の工芸品などが並ぶ伝統産業会館の販売ギャラリー
オープンを待ちわびた地域住民らが訪れた観光物産交流館

 石巻市が東日本大震災の復興事業で整備した、雄勝地域拠点エリア「硯上(けんじょう)の里おがつ」の雄勝観光物産交流館と雄勝硯(すずり)伝統産業会館の完成式典が21日、現地で開かれた。震災10年目を迎えた雄勝地区の観光や産業振興の新たな拠点として、にぎわい創出を目指す。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため式典のみを行い、関係者ら約50人が出席した。亀山紘市長は「両施設が完成したことは、雄勝のみならず、石巻全体の活力や活気につながり、産業や観光分野に大きな効果があると期待する。にぎわいと活力のある町・雄勝の実現を目指していく」とあいさつ。それぞれの施設前でテープカットが行われ、開館を祝った。

 式典終了後は早速、地域住民らが買い物などを楽しむ姿が見られた。雄勝町大須の江田愛子さん(83)は「オープンが待ち遠しかったのでうれしい。高齢者は遠くまで買い物に行くのが難しいので、こうした施設はありがたい」と話した。

 雄勝硯生産販売協同組合の沢村文雄理事長(72)は「震災10年目を迎えてやっと完成し、感無量だ。新型コロナ対策に十分注意していきたい。ぜひ来館してもらいたい」と語った。

 観光物産交流館は木造一部鉄骨平屋、延べ床面積約1097平方メートル。6月の開店を目指す2事業者を含む計8事業者が入る。

 伝統産業会館は木造一部鉄骨平屋一部2階、延べ床面積は約1652平方メートル。雄勝硯の制作工程や作品などを紹介する常設展示室は、6月1日オープンの予定。


2020年05月22日金曜日


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