水産加工品ネットで販促 石巻FJと大学生ら支援

商品を手にPRする(左から)坂本さんと川田さん。パソコンの画面は香川さん

 石巻市千石町の一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ)は「加工屋さんのおさかなアウトレット便」と題したインターネット通販を始めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で出荷先が減少した石巻地方の水産加工会社の商品を販売する。企画には県内外の大学生チームが協力。「少しでも売り上げ増や石巻の知名度アップにつながれば…」と張り切っている。

 石巻地方の水産加工会社は新型コロナの影響から、取引先飲食店の休業や観光客の減少などで、自慢の商品が出荷できず、在庫過剰に陥っているという。

 こうした状況を打破しようと動きだしたのがFJ。過去に水産加工会社でインターンシップに参加していた大学生に協力を呼び掛けたところ6人が賛同した。

 中心メンバーの同志社大4年坂本樹(たつき)さん(22)=東松島市大曲出身=、津田塾大卒川田悠月さん(23)、東大4年香川幹(たかし)(22)さんらは、水産加工会社と連絡を取り、販路を探している商品をヒアリング。その結果を参考にFJ公式サイトに販売ページを制作した。

 ページには「今日の食卓が、加工屋、そして石巻の未来につながる」「『おいしい』と『応援』でいっぱいの冷蔵庫に。」のキャッチフレーズが並び、大学生目線でPRに努めている。

 3人は「インターンの時は多くの皆さんにお世話になった。通販を通して少しでも恩返しできたら」と口をそろえる。川田さんは「自分たちが食べておいしいと思ったお勧め商品。ぜひ多くの人に食べてほしい」と購入を呼び掛ける。

 第1弾は、石巻ブランドの金華サバを骨抜き加工した大興水産(同市魚町2丁目)の「特大金華さばフィレ5枚入り」と「特大金華さばフィレ10枚入り」で、それぞれ2980円と5480円(ともに税込み、送料別)。第2、第3弾も既に決まっている。

 FJは「今後はホテルや飲食店などプロ向けの豪華な加工品をお届けします」と説明。日常の食卓ではお目にかかれない商品とあって、注目を集めそうだ。

 FJの長谷川琢也事務局長は「この企画は新型コロナの問題があったからこそできた。大学生が主体となってやってくれたことに感謝する。オンラインが当たり前という流れが加速する中、ビジネスチャンスの可能性も広がる」と今後の波及効果にも期待を寄せる。

 アウトレット便は、FJ公式サイトのオンラインショップの中にある。
 FJは、東日本大震災をきっかけに未来の水産業の姿を数多く提案している若手漁師集団。担い手育成事業にも深く関わり、石巻地方の水産業発展に貢献している。


2020年05月22日金曜日


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