多様な教育の場に 石巻のギャラリー、中高生へフリースペース開放

訪れた親子とボードゲームをする小沢さん

 石巻市立町2丁目のイベント・ギャラリースペース「日高見ギャラリー」は、中高生向けの無料フリースペースの提供を開始した。開放時間は毎週水曜日の午後5〜8時。放課後の自習や雑談、遊びなど自由に利用することができる。学校以外の学びの場として、子どもたちに多様な教育の機会を与えるのが目的だ。

 フリースペースの提供は6月10日に開始。初回は、石巻市内の男子高校生(17)と母親が訪れ、3時間ほどボードゲームなどの遊びに熱中した。母親は「家に2人でいるより、人と話す機会ができて楽しい。子どもと一緒にまた来たい」と話した。この他にも毎週2〜3組の中高生や親子が訪れている。

 不登校の小中高生や高校を中退した若者を支援する「石巻フリースクールゆえん」代表の小沢慎太郎さん(33)がオーナーを務める同ギャラリーは5月にオープン。子どもや地域の人を対象としたイベントやワークショップなどを企画、開催している。

 小沢さんは「学校だけが必ずしも学びの場ではない。学校に通いづらいと感じる子どものためにも、多様な教育の機会や場所があっても良いと考えた」と説明する。

 仙台市出身の小沢さんは都内の大学に在学中に発生した東日本大震災をきっかけに石巻に移住した。2013年から「石巻若者サポートステーション」で相談員を務めた後、15年からは「ゆえん」代表として、自宅で義務教育相当の教育を受けることができる「ホームスクール」の推進活動などに取り組む。

 小沢さんは「石巻には中高生が気軽に集まって、遊んだり勉強したりできる場所が少ない。いろんな子どもや親にとって過ごしやすい環境をつくっていきたい」と話した。


2020年07月11日土曜日


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