しょくば拝見>通所介護・とやけの森(石巻市大森)

利用者を囲んで、心を込めたサービスを誓う日野社長(左から4人目)と職員たち

<農に親しみ、輝き再発見>

 石巻市大森で「とやけの森」と「とやけの空」のデイサービス2施設を運営する。家庭的な雰囲気の中、日帰りで通う高齢者に食事や入浴などのケアを提供する。

 人の役に立ち、感謝される喜びを感じてもらいたいと、多くの利用者が培ってきた農家の技を生かせる活動を取り入れる。野菜栽培はもちろん、昼食用のみそは利用者が地元産の米と大豆で手作りする。「孫や近所の人に食べさせたい」との声に応えて販売もし、評判は上々だ。

 週2回通う松川亀子さん(80)は「みそがおいしいと喜ばれてうれしい。みんなと話しながら手を動かすのが楽しい」と笑う。

 加工設備を整え、野草茶やきなこなども職員が支援しながら手作りし、昼食やおやつの時間に味わう。新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄になった際には、利用者が布マスクを縫い、腕前を披露した。

 生活相談員の遠藤昭子さん(44)は「利用者さんに教わることばかり。一人一人のできることを引き出し、喜んでもらえた時がうれしい」と語る。

 設立以来、職員の子連れ出勤を認めている。コロナ禍での休校時は、高齢者と子どもたちが触れ合う機会にもなった。

 キャッチフレーズは「もうひと花咲かせましょう、あなたも私も」。日野宏敏社長(48)は「利用者、家族、職員、みんなの個性を認め合い、得意を生かして輝けるお手伝いをしたい」と意気込む。

■会社概要
 介護福祉士の日野社長が2010年、石巻市北境にデイサービス「とやけの森」を開所。12年に「とやけの空」も開所し、17年11月、両施設を現地に移転。定員は1日当たり計28人で、河北地区の62〜99才の計約90人が通う。宿泊にも対応。従業員17人。資本金100万円。石巻市大森的場1。0225(25)7103。


2020年07月28日火曜日


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