早期再稼働へ環境整備を 意見書可決し閉会 女川町議会

 女川町議会9月定例会は最終日の14日、東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)の再稼働を巡り、県と町に早期再稼働に向けた措置を求める意見書を可決し閉会した。

 意見書の提出は、7日に本会議で採択した再稼働賛成の陳情4件のうち3件で求められていた。議長と欠席1人を除く10人で採決し、賛成7、反対3の賛成多数で可決した。

 意見書では「安全性確保を大前提に、再稼働が速やかに実現するよう関係機関と連携を図る」「広域避難計画を実効性のあるものとするために不可欠な、国道398号の機能確保と三陸縦貫(沿岸)道へのアクセス道路整備を早期に実現する」と求めている。

 討論では、反対する阿部美紀子議員が「原発は必ず廃炉になるので、持続可能な町づくりを目指して廃炉後を見据えなければいけない。事故を起こせば損害、損失は計り知れない」と訴え、賛成する木村公雄議員は「広域避難計画を実効性のあるものにするため国道398号の機能確保を求めるなど、再稼働反対の請願の趣旨も十二分に組み入れている」と述べた。

 2019年度各種決算9件を認定。固定資産評価審査委員会委員に石森洋悦氏(64)=女川1丁目=を選任、人権擁護委員の推薦では、平塚征子氏(76)=女川1丁目=、鈴木成夫氏(72)=竹浦=、島貫貞行氏(64)=浦宿浜=に同意した。

<意思表明、議会に事前説明「可能な限り」 須田町長>

 女川町の須田善明町長は14日、9月定例会閉会後の全員協議会で、女川原発の再稼働に関して自身の意思を表明する際、事前に町議会に伝えたいとする一方、できない場合もあるとして理解を求めた。

 須田町長は「先に外で表明するのではなく、住民の代表になるべく説明できるようにしたい」と述べた。

 一方で「議会への説明が筋だが、できない場合もある。その場合は文書など何かしらの手段を取ることを了承してほしいと伝えた」と話し、判断までのプロセスやスケジュールは不透明だとした。


2020年09月15日火曜日


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