地方理解に期待 自民党新総裁に菅氏 石巻地方

自民党新総裁に選出された菅官房長官=2019年7月14日、参院選秋田選挙区の応援に訪れた湯沢市で

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選は14日の両院議員総会で投開票され、菅義偉官房長官(71)が岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)を破り新総裁に選出された。石巻地方の各界は「湯沢市出身で同じ東北人。身近な存在」という印象を持つ。東日本大震災の完全復興は途上にあり、人口減少が追い打ちをかける。経済復興と人口減対策は最重要課題。政権中枢で首相を支えた「たたき上げの政治家」の手腕を注視している。

 東松島市の渥美巌市長は「地縁のない横浜で市議からスタートした粘り強さを心強く思う」と語る。菅氏の出身地・秋田も人口減が顕著で「復興加速や地方創生など、地方の苦しみを理解した人情味ある施策に期待したい。市はモデル事業になれるよう協力する」と述べた。

 女川町の須田善明町長は「これから地方からいろいろな可能性を生み出さなければいけない。政府と地域で連動して一緒に可能性を生み出したい。この地域に関心を持って政策展開してほしい」と期待する。

 石巻商工会議所の青木八州会頭は「被災地の一番の課題は被災企業の財務の立て直しが終わっていないことだ。その支援に取り組んでほしい」と強調する。経済の衰退につながる人口減少問題を憂慮し「法人、企業がITやデジタル技術を使って生産性を上げる支援をすべきだ」と訴える。

 石巻魚市場の佐々木茂樹社長は「産業界発展のため、インフラ整備も積極的に展開してほしい」と要望する。コロナ禍で業界は厳しい状況が続く。「一日も早い終息宣言と独自カラーを打ち出し、1次産業の振興に注力してほしい」

 一般社団法人石巻圏観光推進機構の後藤宗徳代表理事は「派手さはないが、行政の仕組みをよく知っている。実務に強く、粘り強い」と語り、震災復興、広域連携による地方創生に期待する。


2020年09月15日火曜日


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