コマイぬ「月いちよみ芝居」20回目 地道に重ね 街に演劇熱 石巻

階段の踊り場から朗読する芝原さん

 演劇ユニット「コマイぬ」による「月いちよみ芝居第二十夜」が9月28日、石巻市中央3丁目の旧観慶丸商店で行われ、代表の芝原弘さん(38)=石巻市出身=が出演した。節目の20回目は用意した椅子が足りなくなるほどのにぎわい。地道に積み重ねてきた活動が、着実に市民の中によみ芝居ファンを増やしている。

 よみ芝居は、新型コロナウイルス感染防止のため、椅子を一つ一つ離して行われた。客席を少なくして臨んだこともあるが、開演前にほとんど埋まったことに芝原さんはびっくり。

 芝原さんは20回目にして初の一人だけによるよみ芝居に挑戦。涌谷町在住の作家郷内心瞳(しんしょう)さん(41)の「拝み屋怪談」から作品「蔵」を階段の踊り場から朗読した。薄暗い場所からという効果もあり、臨場感のあるよみ芝居となった。

 客席には市民に交じって演劇仲間の姿も目立った。その一人よしだめぐみさん(23)は「継続されていることが本当に素晴らしい。私も負けていられない」と語った。

 芝原さんは「初めて来た人もいた。こんな状況だから、とてもうれしかった。今、石巻の街に文化や芸術が必要とされているのだということを強く感じる。これからも石巻の街を盛り上げていきたい」と話した。

 コマイぬは、東日本大震災後の2013年に結成。月いちよみ芝居は18年3月にスタート。ほぼ月1回のペースで開催。東京の俳優仲間を呼んだり、石巻西高の演劇部有志や一般市民を加えたりしながら、街中に芝居の空気をつくってきた。今年は新型コロナ拡大の影響で3月から5カ月間休止し、8月に再開したばかり。

 次回「第二十壱夜」は17日午後5時から市かわまち交流センター(中央2丁目)。入場無料。


2020年10月07日水曜日


先頭に戻る