ヨウ素剤配布、郵送も コロナ対策で特別措置 女川で説明会

薬剤師からヨウ素剤について説明を受ける町民

 女川町と県は20日、東北電力女川原発(女川町、石巻市)から5キロ圏内の予防的防護措置区域(PAZ)と、PAZを通らないと避難できない準PAZの町民を対象に、安定ヨウ素剤を新規配布や更新する説明会を町生涯学習センターで開いた。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けた特例措置として、初めて郵送でも対応する。

 安定ヨウ素剤は原発の重大事故の際、甲状腺被ばくを抑えるために予防的に服用する。

 本年度の配布対象者は未配布の人や配布済みヨウ素剤の更新が必要な人、転入者ら156人。この日は4人分が配られた。訪れた町民は効果や副作用を解説する映像を視聴。保健師や薬剤師が、アレルギーの有無や健康状態を聞き取り、薬剤を手渡した。

 同町塚浜の会社員高橋芳さん(52)は「何かあったら自分の身を守るのは自分しかいない。飲まずに済むのが一番だけど、手元にあれば安心する」と話した。

 この日は郵送配布希望者への発送も始まった。希望者は既往歴などが書かれたチェックシートを記入し、返信用封筒で送る。後日、県の担当者が記入内容の確認とヨウ素剤に関して電話で説明し、健康上の問題がないと確認すれば郵送する。

 県薬務課の担当者は「感染に対する不安がある人もいると思う。配布率向上のためにも、まだ持っていない人は郵送配布も利用してほしい」と話す。

 石巻市では29日、市荻浜公民館で開かれる予定。予備日は27日(事前申込制)。


2020年11月21日土曜日


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