都市対抗野球大会>日本製紙石巻・監督、主将に聞く

前田直樹監督
篠川拓也主将

 日本製紙石巻は就任4年目の前田直樹監督の下、他チームからの補強選手3人を含む選手30人とスタッフで挑む。今季スローガンは「WE ARE ONE〜勝つ為(ため)の集団〜」。投打ともに突出した存在がいない分、個の力を結集し総合力で勝負する。

 チームの持ち味は、劣勢をはねのける粘り強さ。2次予選第2代表決定戦では先制を許しながら、「つなぐ野球」で逆転し全国行きの切符をつかみ取った。

 前田監督と篠川拓也主将に、本大会での戦い方や意気込みを聞いた。


■前田直樹監督「先制点奪取へ機動力生かす」

−3年ぶりの本大会出場を決めた要因は。

 「8月の1次予選県大会は3位。悔しさを共有し、やり返したい反骨心を持ち続けたことが、今までにない粘り強さにつながった」

−チームの特長は。

 「守備では先発の塚本、斉藤の左投手2人が安定して試合をつくってくれる。攻撃では、選手の走力を生かしさまざまな攻め方ができるのが強み。エンドランや重盗のほか、スクイズを含め内野ゴロでも三塁走者が本塁に返るなど細かい部分に力を入れている」

−2次予選東北大会で感じた課題は。

 「第2代表決定戦で失策が三つ、バントミスもあった。解消しないと勝てる試合も落としてしまう」

−新型コロナウイルスの影響は。

 「4、5月はグラウンドで練習できず、大会も軒並み中止になった。実戦ができない期間が長いのはマイナスだった。半面、例年のシーズン中は実戦ばかりで手が回らなかった細かい部分を突き詰め、追い込んだ練習ができたのはプラスだった」

−補強選手3人が加わった。

 「七十七銀行の小笠原投手は右の本格派で先発でも中継ぎでもいける。JR東日本東北の大保内野手はチームを引っ張れる選手。うちにはいないタイプで、チームに刺激を与えたい。七十七銀行の長嶋外野手はバッティングがかなりいいものがある」

−初戦の戦い方は。

 「本大会は延長十回からタイブレーク。先取点を挙げるため、早め早めに動いて試合を優位に進めたい。先発投手は先制点をやらない、もしくは最少失点で切り抜けることが大切だ」

−目標は。

 「2013年の8強を超え、チーム史上最高のベスト4以上を目指す。しかし、初戦に勝つことが大変だし一番大事。まずは初戦突破に全力を注ぎ、ベスト4以上を見据えて戦いたい」


■篠川拓也主将「初戦の壁超えたい」

−チームのテーマは。

 「昨年から重点に置いてきた『粘り強く、泥くさい野球』で、過去最高のベスト8超えを目指す。スター選手はいないが、全員が『日替わりヒーロー』として役割を果たし、1勝を積み重ねていく」

−チームの武器は。

 「互いの弱点やミスをカバーしあう、チーム全体での総合力で戦う。控えや補強選手の枠を超え、ミスをしても次のプレーに切り替える声掛けを意識する。プレーボールからゲームセットまで、プレーヤー一人一人が一瞬に全力を尽くすことで勝ちにつなげたい」

−大会への意気込みを。

 「2015年、17年の本大会では、点差以上に何もできなかったことが悔しかった。チーム最高成績のベスト8を超えるには、まずは大きな壁の初戦を勝たなければならない。一戦一戦しっかり地に足を着けて挑み、勝機を見いだしたい」


【硬式野球部メンバー】※名前、年齢、出身校。◎は主将、○は補強選手

監督  前田 直樹(42)慶応大
投手  相内 康佑(25)青森大
    中島 涼貴(25)白鴎大
    古田 恭平(26)日本体育大
    多崎 蒼司(24)駒沢大
    塚本 峻大(28)東北学院大
    米谷 真一(27)城西国際大
    宮内 春輝(24)明星大
    中山 怜央(22)佛教大
    神里広之介(23)東京情報大
    斉藤 侑馬(31)武蔵大
   ○小笠原 諒(26)千葉商科大(七十七銀行)
捕手  益子  弦(26)福島大
    薄井 貴史(29)中央学院大
    水野 隼翔(27)桐蔭横浜大
内野手 片野 泰大(25)富士大
   ◎篠川 拓也(28)同志社大
    末武 雄貴(26)近畿大
    小野 悠介(29)東日本国際大
    中嶋 政弥(29)大阪学院大
    橋本 優哉(27)桐蔭横浜大
    東本 将弥(23)神奈川大
   ○大保 優真(25)星槎道都大(JR東日本東北)
    長谷川拓哉(31)函館大
外野手 石黒  凌(25)星槎道都大
    井上 信志(28)東北学院大
    赤嶺  謙(24)亜細亜大
    西藤 勇人(29)立教大
    浅沼 佑亮(26)東北福祉大
    家古谷翔太(31)横浜商科大
   ○長嶋 亮磨(22)神奈川工科大(七十七銀行)
コーチ 樋口 光輝(34)神奈川大
    後藤 禎隆(32)岩手大
マネジャー
    渋谷 謙太(26)東北福祉大

本大会出場を決めた日本製紙石巻の選手ら

2020年11月22日日曜日


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