余震被害と教訓を後世に いわきの断層近くにイチョウ植樹

イチョウを植樹する関係者。奥は余震で出現した断層

 東日本大震災の1カ月後にあった大規模余震から丸8年となった11日、福島県いわき市田人地区に余震で出現した井戸沢断層近くにイチョウが植樹された。地区では土砂崩れが起きて4人が犠牲になり、災害の記憶と教訓を貴重な断層の姿とともに伝える。
 地区住民でつくる田人地域振興協議会が2013年度から、約14キロに及ぶ断層沿いに位置を示す植樹を行っている。7回目の今年は約2メートルの段差が現れた田人町黒田塩ノ平を選び、そばの民有地にイチョウ1本を植えた。
 地元住民ら約20人が参加し、余震発生の午後5時16分に犠牲者に黙とうをささげた。会長の蛭田一さん(67)は「田人に大きな被害をもたらした余震を形に残し、災害に備えるという教訓を忘れないようにしたい」と話した。
 井戸沢断層は、地層が両側から引っ張られる「正断層」型。断層が山中を走る様子が確認できる塩ノ平の約200メートルは学術的にも貴重だとして、16年5月に市天然記念物に指定された。


2019年04月14日日曜日


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