常磐線、14日に全線再開 9年ぶり富岡―浪江間運行

 JR東日本は14日、東京電力福島第1原発事故の影響で不通となっていた常磐線富岡(福島県富岡町)−浪江(浪江町)間20.8キロの運転を再開する。常磐線は約9年ぶりの全線復旧となり、東日本大震災と原発事故で被災した岩手、宮城、福島3県の鉄道の不通区間が全て解消される。
 最後の不通区間となっていた20.8キロのうち13.6キロ部分は放射線量の高い帰還困難区域にあったが、全線再開に合わせ今月に入り双葉(双葉町)、大野(大熊町)、夜ノ森(富岡町)の3駅と周辺の避難指示が順次解除された。
 JR東日本は復旧工事とともに除染を実施。夜ノ森駅、双葉駅は橋上化や東西自由通路を整備した新駅舎で営業を再開する。大野駅は内外装を改修した。
 普通列車は原ノ町(南相馬市)での乗り換えで運行し、復旧区間は1日11往復する。震災前に「スーパーひたち」として上野−仙台間を1日上下7本運行した特急は、品川・上野−仙台間を直通で結ぶ「ひたち」が3往復運行。双葉駅、大野駅にも停車する。
 常磐線は震災後、2011年中に亘理(宮城県亘理町)−岩沼(岩沼市)、原ノ町−相馬(相馬市)などの区間が再開。その後、13年3月に浜吉田(亘理町)−亘理、14年6月に広野(福島県広野町)−竜田(楢葉町)、16年7月に小高(南相馬市)−原ノ町、同12月に相馬−浜吉田、17年4月に浪江−小高、同10月に竜田−富岡の各区間が運行を再開していた。


2020年03月13日金曜日


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