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石巻・南浜祈念公園の中核施設に被災遺物展示  宮城県が計画案転換

中核的施設の運営について質問が飛び交った意見交換会

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市南浜地区に整備する石巻南浜津波復興祈念公園の中核的施設について、県は17日、住民らとの最終意見交換会を石巻市内で開いた。前回7月の意見交換会で、デジタル端末を中心とする県の展示案に「津波被害の生々しさが伝わらない」との指摘が相次いだことを受け、国の展示に被災遺物を生かす計画を示した。
 県石巻合同庁舎であった意見交換会には地元住民や伝承団体関係者ら約25人が出席。国と県、市の担当者が展示物の内容や施設の運営方法を説明した。
 今回初めて明らかになった国の展示内容は、津波被害をより視覚的に伝えるため、被災遺物や津波襲来直後の写真が中心となる。各地の震災遺構や石碑などをつなぐ「3.11伝承ロード」の登録施設も紹介する。
 エントランス部分のコーナー「思い致す場」について、県は前回の意見交換会で伝承団体などの展示物を置く計画を撤回する考えを示し、参加者から批判が上がった。今回、企画展や講話などで随時利用できるように運営方針を改めた。
 開館時間は午前9時〜午後5時で月曜定休。入場無料とし、展示物の案内業務に7人を常に配置する。
 参加者からは「スタッフには時間をかけた研修が必要」「震災10年となる来年3月11日より前に開館してほしい」といった意見が出た。
 施設は国が約10億円で建設し、鉄骨平屋で床面積約1300平方メートル。うち約800平方メートルで県が約4億5000万円をかけて展示物を整備し、一部に国の展示スペースを設ける。2021年3月までに開館する。


2020年09月19日土曜日


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