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震災語り部がオンラインで発信 宮城・南三陸町観光協が講話プログラム

ビデオ通話を活用し、震災の経験を伝える阿部さん

 宮城県南三陸町観光協会はビデオ通話を活用し、町内の語り部が東日本大震災の体験や町の現状を伝える講話プログラムを実施している。新型コロナウイルス禍でも津波被災地から情報発信を続け、防災意識向上に役立ててもらう。
 プログラムの所要時間は1時間。語り部がパソコンの画面上で写真を見せながら地震発生直後の様子や町の復興状況を語り、参加者からの質問に応じる。
 10日は、立正大(東京)の学生と教員約20人が参加。歌津中2年の時に震災に遭った町観光協会職員の阿部悠斗さん(23)が語り部を務め、歌津地区を襲った津波や約4カ月の避難所生活について語った。
 町の復興状況を聞かれると「中心部から離れた地域は復旧が遅れている」と答えた。震災の経験を踏まえ、学生たちに「災害から命を守るため、日ごろからの備えを大切にしてほしい」と呼び掛けた。
 町観光協会は語り部が町内を案内するツアーを行っているが、今年の夏は新型コロナの影響で参加者が昨年より9割近く減った。オンラインによる語り部の講話は8月に始まり、中学・高校の震災学習や企業研修での利用を見込む。
 同協会の内木渡さん(45)は「来年で震災から10年になる。防災や減災について学んでもらうため、オンラインを活用した事業にも力を入れていきたい」と話す。
 受講は1グループ10人以上で1万2000円(税別)。希望日の3日前までの予約が必要。連絡先は同協会0226(47)2550。


2020年09月21日月曜日


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