<福島第1>ALPS処理水100万トン超え タンク容量の上限迫る

処理水を保管しているタンク群

 東京電力は18日、福島第1原発の汚染水を多核種除去設備「ALPS」(アルプス)で処理した水の保管量が100万トンを超えたと発表した。設置可能なタンク容量の上限とされる137万トンにじわじわと迫っている。処分方法は決まっておらず、政府の小委員会の検討を見守る状況が続く。

 ALPSは汚染水中の放射性物質のうち、トリチウム以外を除去できる。処理水の保管量は14日現在で100万914トン。2017年8月に80万トン、18年7月に90万トンを超え、直近の3カ月の平均では週に約1200トンずつ増えている。
 処理水を保管するタンクは現在、第1原発の敷地内に約940基あり、容量は約118万トン。東電によると、敷地の制約から設置できるタンクの容量は計137万トン分が上限という。
 東電は18日、「汚染水の処理は順調に進んでいる。タンクの設置とともに今後も計画的に進める」と説明した。
 敷地内には別の装置で一部の放射性物質を先行して除去した「ストロンチウム処理水」も約12万トンある。将来的には大部分をALPSで処理して同様に保管する。
 汚染水は1〜4号機の原子炉建屋やタービン建屋に4万トン超がたまっている。さらに雨水や地下水の建屋浸入、溶融核燃料(デブリ)を冷やす注水などで1日当たり約170トンが発生する。東電は建屋の屋根の補修などで20年内に同150トンに抑える計画だ。
 処理水の処分方法について、政府の小委員会は海洋放出や地下埋設といった選択肢から、風評被害対策も踏まえて検討中。
 東電の小早川智明社長は「小委で大きな方向性が出たら、主体的かつ丁寧なプロセスを踏んで(処分を)進める」と語っている。


2019年03月19日火曜日


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