ブックカフェでゆったり食事 南相馬・柳美里さんの書店リニューアル

新しいブックカフェを楽しむ客

 福島県南相馬市小高区で芥川賞作家の柳美里さん(51)が営む書店が20日、ブックカフェ「フルハウス」として生まれ変わった。新設したカフェには遠方からも客が訪れ、書籍に囲まれながら食事や飲み物を楽しんだ。
 書店部分の前面を改装したカフェ店頭で午前、スタッフらが並んで開店のあいさつをした。ファンらが店内に入り、著名作家による選書などが収められた真新しい書棚を眺めた。
 同市原町区の調理師伊藤孝之さん(56)は柳さんの新刊など3冊を買い求め、カフェでミートソースを堪能。「自慢のソースがおいしい。ゆったりでき、本好きにはたまらない空間」と話した。
 小高区は2016年夏、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示がほぼ全域で解除された。
 柳さんは「まだ避難している人が多い。人間関係なども断ち切られ、心痛めている地域の中で自分ができることは何だろうと移住して書店を始めた。カフェでも手の込んだ丁寧な仕事をする。それが伝われば、ここが来たい場所になる」と語った。
 リニューアルオープンを記念し、併設の施設では演出家らを招いた朗読会などもあった。


2020年03月21日土曜日


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