福島・楢葉に薬局開業 高齢者見守りや交流の場に

業務を始めたならは薬局

 福島県楢葉町で8日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後初めてとなる薬局が開業した。町外の薬局に頼らざるを得なかった状況が解消され、住民の利便性が向上する。
 「ならは薬局」は同町北田地区の「笑(えみ)ふるタウンならは」に町が整備し、県復興支援薬剤師センター(福島市)が運営する。町によると、公設民営方式の薬局は県内で初めてという。事業費は約1億円。
 薬剤師が常駐し、処方箋による調剤に加え、市販薬を販売する。20人収容のサロン室を備え、健康教室や服薬講座などの開催を予定。高齢者の見守りや交流の機能も担う。在宅訪問の実施も検討している。
 原発事故前、町内には三つの薬局があったが、2015年9月の避難指示解除後も再開していない。新設された県立診療所や再開した診療所、歯科医院は院内処方や町外の薬局に頼ってきた。
 8日に開局式があり、松本幸英町長は「震災から10年目となり、待ちに待った薬局のオープンだ。町民の健康管理に寄与し、愛される薬局になってほしい」と話した。


2020年06月09日火曜日


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