福島・飯舘村、木質バイオ発電事業者公募 除染廃棄物減容化施設跡地で

 福島県飯舘村は15日、2021年3月末に稼働を終える蕨平地区の除染廃棄物減容化施設の跡地で、新たに木質バイオマス発電を手掛ける事業者を公募すると発表した。東京電力福島第1原発事故で汚染された県内の森林資源などを燃料に使い、村の新たな産業振興や県全体の復興につなげたい考えだ。
 減容化施設の敷地約10ヘクタールに発電所を建設する。除染が済んでいない県内の森林から樹木を伐採し、燃料として生かす。出力は5000キロワット程度を想定。発電によって生じた熱を村内の農業に活用し、余った電気は売電を検討する。24年度の完成を目指す。
 発電・焼却施設の建設工事に実績のある企業を対象に17日に公募を始め、7月中に事業者を選ぶ。事業費は約60億円。早ければ9月にも国の福島再生加速化交付金を申請する。
 村役場で記者発表した菅野典雄村長は「除染が手付かずのままの森林が多く残る。放射線量の減衰をただ待つのではなく新たな方策に打って出ることにした。村だけでなく福島全体の復興につながる」と述べた。
 蕨平地区の減容化施設は15年12月に稼働した。村内の除染廃棄物や家屋の解体ごみに加え、福島、伊達、南相馬、川俣、国見の周辺5市町で発生した下水汚泥などを受け入れてきた。


2020年06月16日火曜日


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