<311次世代塾>修了式で1年振り返り「備えの大切さ伝える」「学んだこと共有する」

グループワークで1年間の学びを振り返る受講生ら=仙台市宮城野区の東北福祉大仙台駅東口キャンパス

 16日に開かれた東日本大震災の伝承講座「311『伝える/備える』次世代塾」の修了式で、修了生が1年間の講座を振り返るグループワークもあった。講座を通じて考えたことや伝承に向けて必要なことを議論し、一人一人が震災を語り継ぐ重要性を確かめた。
 修了生約70人は10人前後の班に分かれて討論。「震災を自分のこととして捉えるきっかけになった」「生活の中で災害を考える習慣が身に付いた」などと意識の変化を挙げる声が相次いだ。
 東北福祉大2年の村越未来さん(20)は「災害はいつどこでも起きうる。備えの大切さを周囲に伝えたい」と強調。同大2年の及川晟也(せいや)さん(20)も「学んだことを友達と共有していく」と話した。
 教師を目指している宮城教育大2年の塚本健二さん(21)は「教師になったとき、生徒の命を守るため何ができるか考えたい」と決意を新たにした。
 「災害に備え、日頃からのつながりを持つことが重要だと講座で学んだ」。修了式の答辞で訴えた東北工大2年の五嶋大暉(ごしまひろき)さん(20)は「震災の記憶が風化してきている今だからこそ、率先して伝える側になる」と力強く語った。

◎第3期受講生募集 来月開講

 伝承講座を運営する「311次世代塾推進協議会」は、4月20日に開講する第3期の受講生を募集している。10代後半から20代前半までの高校生や大学生、社会人が対象で受講無料。
 毎月第3土曜日の午前を基本に15回、仙台市宮城野区の東北福祉大仙台駅東口キャンパスで開く。うち3回は石巻市や東松島市などの津波被災地を視察する。
 震災発生直後、復旧期、復興期の3段階に分け、講座ごとに「捜索と救命」「避難所の苦闘」「なりわい再生」といったテーマを設定。毎回、被災当事者や支援者ら2人を招き、証言と体験に基づく教訓を聴く。グループ討議の時間も設けて理解と交流を深める。
 連絡先は事務局の河北新報社防災・教育室022(211)1591、メールはjisedai@po.kahoku.co.jp


2019年03月17日日曜日


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