気になる症状 すっきり診断(48)インフルエンザ

イラスト・叶  悦子

◎早期の診断治療が大切/総合感染症科科長 賀来満夫教授

 現在、インフルエンザが大流行しています。インフルエンザは普通の風邪とは違い、寒けや発熱、頭痛、関節痛などの強い全身症状が出てくるため、早期に診断し、早く治療を行うことが大切です。また、とてもうつりやすいため、手洗いやマスクを着用し感染予防に努めていくことが重要です。

<10〜15分で結果>
 インフルエンザに感染すると、まず寒けや発熱などの症状が出てきます。また全身倦怠(けんたい)感や頭痛、関節痛、筋肉痛、せきなどの症状も出てくるため、できるだけ早く医療機関を受診し、診断を受けるようにしてください。診断は鼻やのどを綿棒で拭う診断キットを用いた検査で10〜15分で結果が出ます。症状が出て、すぐの場合は検査が陰性となる(診断ができない)こともあるので、注意が必要ですが、ふだんの風邪症状(鼻づまりやのどの痛み、軽いせき)と違って、高熱や寒け、頭痛、関節痛などの症状がある場合はインフルエンザである可能性も高いので、できるだけ早く診断を受けるよう心掛けてください。
 インフルエンザと診断されたら、安静にするようにしてください。治療としては、インフルエンザウイルスに効果のある抗インフルエンザ薬が処方されます。現在、5種類の抗インフルエンザ薬があり、経口薬(飲む薬)、吸入薬(吸い込む薬)、注射薬(静脈注射する薬)などの種類があります。インフルエンザに感染して時間がたってからの効果は弱くなるので、できるだけ早く治療を受けるようにし、効果や副作用などについての説明を含め、医師とよく相談してから使用するようにしてください。

<手洗いを確実に>
 インフルエンザは「接触感染」、「飛沫(ひまつ)感染」によってうつります。「接触感染」は、すなわち触れることでウイルスがうつることで、ウイルスがいろいろなもの(スイッチやドアノブなどよく触るところ)に付着し、それを触った手で、口や鼻などの顔面に触ることで感染します。そのため、食事の際やトイレに行った後、いろいろなものに触れた後は、確実に「手洗い」をすることが大切です。手洗いする際には、液体せっけんなどを使って、手に付いたウイルスを洗い流していただきたいと思います。アルコールもとても効果があるので、手洗いした後、手を清潔なタオルなどでよく拭き、アルコールで手をリンスするようにしてください。また、感染予防のもう一つの大きなポイントとして、「せきエチケット」があります。この「せきエチケット」は「飛沫感染」を防ぐのに非常に有用性が高いと考えられています。そのため、せきやくしゃみが出る場合は必ずマスクをして、ウイルスを周囲に飛び散らせないようにしてください。


2019年02月15日金曜日


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