東北絆CUP参加者 宮城、福島の中高生快走
東日本大震災からの復興を支援するソフトバンク主催のイベント「東北絆CUP」の参加者が15日、ツール・ド・東北に初めて参加し、沿岸被災地を走り抜けた。
宮城、福島両県の中高生とその保護者ら約30人が、スタート地点の石巻専修大(石巻市)を午前10時15分に出発。全員が女川・雄勝フォンド(65キロ)を約5時間で完走した。
仙台市青葉区の仙台一中2年鈴木理智(りさと)さん(14)は父親の会社員政彦さん(48)と参加。「上り坂が大変だったけど、完走できてうれしかった。新しい道路ができていて復興が進んでいると感じた」と話した。
いわき市のパート従業員小林友美さん(45)は息子の勿来一中3年一慶さん(15)と走り、「津波の到達点が想像よりずっと高かった。堤防の工事が道半ばの場所があり、復興の差を感じた」と話した。
絆CUPは、イベントを通し被災地の子どもたちのスポーツ・文化活動を支援する目的で昨年始まった。今回は被災地の中学校やサイクルショップなどを通じて呼び掛けた。
2019年09月16日月曜日