特集

<伝えたい戦争体験>島の陰から敵機出現

◎仙台市泉区・無職芳賀徳芳さん(80)

 海軍として出征した兄の久は、南太平洋のソロモン諸島で戦死する約半年前の1944年、実家の宮城県南三陸町志津川に帰ってきました。真っ白な軍服姿がりりしかったです。
 その時に兄は遺書を残しています。「大命を拝して勇躍、最前線の基地に行くことになりました。重大時局下に身を軍籍に置くことは男子のこの上もない名誉です。万一のことがあっても決して驚かずよくやったと喜んでください」
 住んでいた志津川は頻繁に攻撃を受けました。警戒警報を聞き木立に逃げると、海に浮かぶ島の陰から敵の飛行機が突然現れ、とにかく怖かったです。コメがなく食糧難にも苦労しました。魚や海藻を持って自転車で山を越え、「魚とコメを交換してほしい」と何度もお願いに行きました。
 兄を亡くした戦争を体験し、このような不幸がない永遠の平和を願います。


2015年08月13日木曜日


先頭に戻る