特集

<伝えたい戦争体験>家族失い残留孤児に

庄司道孝さん

◎仙台市太白区・無職 庄司道孝さん(77)

 中国から帰国して31年になります。満州開拓移民として家族で渡ったのですが、父は召集されて戦死。母と弟たちは戦後、蜂起した中国人に襲われて亡くなり、残留孤児になりました。
 当時、日本人として大変いじめられました。学校で「小日本鬼子」とののしられ、勤めた会社では会議の場から外されました。それでも、育ててくれた国に恨みはありません。
 開拓団に与えられたのは現地の農民が開墾した土地でした。政府は中国人から畑や家を奪い、私たちを送り込んだのです。日本人は侵略者でした。中国人が恨むのは当たり前でしょう。いまだに日中関係は冷え切ったままです。
 敗色が濃厚になった関東軍は開拓団を置き去りにして逃げました。収容所で引き揚げを待つ間にも、多くの人が飢えや病気で命を落としました。戦争で最も苦労するのは普通の国民です。絶対に戦争をさせてはいけません。


2015年08月19日水曜日


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