タカカツホールディングス/地域に愛され60年超

地元材を使った良質な住宅を提供することで地域に活力を生み出す「ウッド・エッグ・プロジェクト」のコンセプトに沿った商品「STAND BY HOME」。家造りを通じて地域社会に貢献する
タカカツグループの経営計画発表会に集まった社員たち。地域の清掃や植樹活動、運動会などのイベントでも交流している
「木造建築の需要が今後さらに高まるのは間違いない。木のぬくもりと安心感を提供していきたい」と話す高橋社長

 宮城県北を中心に、住まいと暮らしの豊かさを追求して60年余り。グループの「高勝リフォーム」が手掛ける工事は、半数以上が地元のリピーターによる依頼だ。古川店の佐々木隆之店長(41)は「最初の工事に満足していただいたからこそ選ばれる。『やってよかった』の一言が一番うれしい」とやりがいを語る。
 工事の質にも自信がある。女性の設計コーディネーターが関わることで、キッチンなど水回りの改修では女性目線を生かした提案ができる。完成後の定期点検や急なトラブルへの対応も手厚い。
 「タカカツ不動産」不動産営業部の佐藤優貴次長(33)も地域貢献が信条だ。以前は大手の建築会社に勤めていたが、「30歳になったら地元宮城で一生働ける会社に入ろう」と決めていたという。
 中古住宅は購入からリフォームまでワンストップでできるのが強みで、コストを抑えながらも安心の家づくりを提案する。「県産材を使い、地元の不動産の困りごとを解決できたら、自分がここにいる意味がある」と考えている。
 社員サポートも充実している。タカカツホールディングス人事総務部で採用を担う水沼美早紀さん(28)は2児の母。「一人一人を大切にしてくれる。育休からの復職率は100%」と笑顔を見せる。
 社内研修もユニークだ。相手の容姿から人柄までとにかく褒める「ほめワーク」は、価値を見いだす力を養う。水沼さんは「積極的に意見交換しながら社員同士で人間性を高めていける。まずはタカカツグループに興味を持って」と呼び掛けている。

◎高橋勝典/住まい関連一気通貫で

 −事業の拡大が続いています。
 2008年にホームセンター事業を譲渡したことを機に、それまでの「住まいと暮らし」から「住まい」に事業を特化しました。翌年にはリフォーム事業も独立させました。11年の東日本大震災を経て「仕事の全てがお客さまに直結し、喜んでもらえる」「われわれが現場に行くことで、安心を感じてもらえる」ことを実感し、われわれの役割を再認識しました。16年には製材工場を開設し、資材から建築、アフターフォローまで、住まい関連事業を「一気通貫」させる体制を構築することができました。不動産部門では、住宅の売買はもちろん、相続の相談なども地元の司法書士と連携して行っています。
 −「ウッド・エッグ・プロジェクト」を推進していると伺いました。
 宮城県内には森林がいっっぱいあるのに、まだまだ海外から木材を輸入しています。地元の木を使った良質なものをつくり、流通させることで、雇用をはじめ地域全体に大きな経済の流れ、活力を生み出す仕組みがこのプロジェクトです。卵(エッグ)はいろいろな料理に形を変えて口に入ります。そこから名付けました。木も卵と同じで、無限の可能性があります。製材工場を起点に、宮城の木を県内で循環させます。このような宮城県産材を十分に活用した家づくりへの思いに共感していただける工務店を募集し、北関東以北で現在、15社が加盟しています。
 −どういった会社にしていきたいですか。
 人材育成には力と時間をかけています。手帳タイプの経営計画書を毎年更新し、経営状況、理念をグループ全社で共有しています。社員が誇りと一体感を持てるようにと、新たなグループロゴを今月、使い始めました。使命に掲げる「地域の森、人、産業を守り、ふるさとを元気にする」に向けて力を尽くします。

◎プロフィール
<たかはし・かつのり> 1982年大崎市古川生まれ。東北福祉大卒。大阪の電気機器メーカーを経て、2010年高勝リフォームに入社。古川店店長、タカカツホールディングス管理本部企画室長、常務、専務などを歴任し、16年から現職。趣味はゴルフなど。

 1955年、JR古川駅前で木製建具材販売の「高勝材木店」として創業。63年に法人化して株式会社高勝となり、75年に高勝住宅建材、88年にはタカカツに社名変更した。
 82年にホームセンター1号店となる中新田店を開設。宮城県北から岩手県南に拡大していった。2008年、ホームセンター事業をホーマックへ営業譲渡、住まいの専門企業として再出発した。12年に事業再編し、タカカツホールディングスとして事業持ち株会社に移行。傘下に「タカカツ建材」「ハウズサポート宮城」「高勝の家」「タカカツ不動産」「BESS高勝」「高勝リフォーム」がある。
 16年に「七十七ビジネス大賞」を受賞、17年には経済産業省の地域未来牽引(けんいん)企業に選ばれた。

■所在地 〒989−6255
大崎市古川休塚新西田38―1
■電話 0229(28)4000
■従業員数 350人(グループ全体)


2019年04月18日木曜日


先頭に戻る