うたの泉(705)パネラーは「ここは長崎なんですね。 読まれる歌に泣く人がゐる。」/古川典子(ふるかわ・のりこ)(1947年〜)

 きょうは長崎の原爆の日です。作者は第2次世界大戦後の1947年に長崎市で生まれました。掲出歌は歌集「鳥の時間」の連作の中の一首。原爆に遭った竹山広の作品を読んでいる場面だと分かります。パネラーの一言、引っかかりませんか? 長崎に住んでいるから、原爆の歌を読んで泣くのでしょうか。その土地にいる人しか共感できないのでしょうか。共感って、そんなもの? と立ち止まった作者の素朴な心の問いが見えてきます。(駒田晶子)


2018年08月09日木曜日


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