うたの泉(974)仏桑華の花びらに雨のひとつぶが 光りて朝の宇宙を映す 高山美智子(たかやま・みちこ)(1935年〜)

 「仏桑華(ぶっそうげ)」は「ハイビスカス」の花を指すようです。東北ではあまり見掛けない、南国の風を感じられる華やかな花ですね。咲いている花びらに雨が1粒光っていた。ここまではよく見る光景です。そこから、景はググッと広げられます。下の「朝の宇宙を映す」まで。「ひとつぶ」に映っていたのは空の青さだったのかもしれません。でも空は「宇宙」につながっているのです。読者の目の前がパーッと広げられるような。夏らしい爽快感の一首。(駒田晶子)


2019年06月23日日曜日


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