うたの泉(981)やわらかな曙やさしき夕茜 天は静かな姉妹を生みぬ/中西由起子(なかにし・ゆきこ)(1952年〜)

 曙(あけぼの)は、夜空が明るんでくる頃。日の出が始まる前、東の空からゆっくりと白くなってきます。夕茜(ゆうあかね)は、夕焼けで西の空が茜色になること。夜明けと夕暮れを二つの形容詞で表し、それが空の色の「姉妹」であるとたとえています。どちらの空の色も美しく感動を覚えるからでしょう。スケールが大きく、落ち着いた詩情があります。<ビニールの青葉隠れの葛桜われもわずかに汗ばんでいる>は夏の和菓子に自分を重ねたユニークな歌です。(梅内美華子)


2019年07月02日火曜日


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