うたの泉(986)倚り合いて子の七夕の話きく ひとときの平和まもり難しも/前田透(まえだ・とおる)(1914〜1984年)

 作者は第2次世界大戦中、中国、フィリピン、ポルトガル領ティモールなどに派遣され、戦後、帰国しました。掲出歌の場面は、子どもたちと七夕の時間を過ごしているようです。子どもは短冊に健やかな願いを託し、竹につるしたのかもしれません。平和を保つのは難しいことだと作者は下句でかみしめています。「ひとときの平和」が地球上にもたらされたことは、まだ一度もないのかもしれません。きょうは七夕。何を願いましょうか。(駒田晶子)


2019年07月07日日曜日


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