うたの泉(989)残光のひかり豊かに繰り返す あなたとの紫陽花の毎日を/堂園昌彦(どうぞの・まさひこ)(1983年〜)

 暑さ本番近く。あれほど咲きほこっていた紫陽花(あじさい)の元気もなくなってくる頃です。掲出歌は第三句「繰り返す」の効果が面白く。初句と第二句に、そして第四句と結句にも「繰り返す」が響いているからです。初句から第三句「繰り返す」まで読み、光を回想しているようなイメージを感じた読者は、第四句と結句の倒置法を読み、あなたとの毎日を「繰り返す」と、また一首を読み直すことになります。ずっとずっと繰り返され続けるような錯覚。(駒田晶子)


2019年07月11日木曜日


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