うたの泉(993)ころげよといへば裸の子どもらは 波うちぎはをころがるころがる/相馬御風(そうま・ぎょふう)(1883〜1950年)

 「ころげよ」と言うと、裸の子どもたちが波打ち際をころがっているよ。何といっても結句の「ころがるころがる」が秀逸。「ころがる」の繰り返しと字余りに躍動感があり、子どもたちが波打ち際をころげ回り、歓声を上げながら無邪気に遊んでいる姿が鮮やかに目に浮かんできます。「こ」という音がとても楽しげに響いている歌です。「裸のこども」という語には、人間が本来あるべき姿や生命の原点が象徴されているのでしょう。
(本田一弘)


2019年07月17日水曜日


先頭に戻る