うたの泉(1384)このごろは「よし!」と発して床に入る 授業に向かふ覚悟のごとく/大松達知((おおまつ・たつはる)(1970年〜)

 今日一日の仕事をこなし、寝床に入る前に掛け声を発する主人公。これから眠るぞと気合を入れて「よし!」と言う。作者は教師なので「授業に向かふ覚悟のごとく」という比喩はかけ離れたものではなく、身に付いたものです。自身の真面目さを客観的に見て少し哀れんでいるのでしょう。<ヨイショッと言へばわたしは日本人ヨイショッと言つて吉野家に座す>は掛け声にアイデンティティーを見たユニークな歌です。歌集『ゆりかごのうた』より。
(梅内美華子)


2020年10月20日火曜日


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