<アングル宮城>名取・閖上9度目の春 古里の味営業再開

【出港】9年ぶりに復活した大漁船パレード。色鮮やかな大漁旗をはためかせて漁船が閖上漁港を出港した。奥は集合型災害公営住宅=26日

 宮城県名取市閖上の名取川沿いに、新たなにぎわいの拠点「かわまちてらす閖上」が誕生し、東日本大震災まで地元で営業していた9店舗が集った。
 その一つ、「ももや」は昭和から続く食事処(どころ)。数あるメニューの中で人気だったのはカツ丼。ロース肉に半熟卵と薄切りのタマネギを合わせ、絶妙の味を奏でていた。
 切り盛りしていた渡辺由美子さん、重治さんの夫婦は津波の犠牲になったが、「もう一度、ももやのカツ丼が食べたかった。復興の手助けにもなる」と、閖上出身のシェフ小斎悟史さん(37)が古里の味をよみがえらせた。
 地元の海の幸を生かした店も戻ってきた。この夏にはさらに増え、「かわまちてらす閖上」は27店になる予定。26日には待望の「まちびらき」も開催され、地元の人たちだけでなく、閖上を訪れるお客さんをもてなす。
(写真部・小林一成)


2019年05月27日月曜日


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