<アングル宮城>伝統漁体験 松島湾を全身で堪能

【真剣】長さ5メートルほどの竹ざおで海面をたたき、網の方へ魚を追い込む。黙々とたたく人、大声を出す人。大きな水しぶきが上がり、ストレス発散にも。アイナメやダツが捕れた
【右腕】保さんの長男統也さん(19)が水深やルートを考えて巧みに操船し、釣りポイントに移動する。餌付けが苦手な人には手を貸し、大物が釣れれば網を手に駆け付ける
【格闘】海に突き出た「馬の背」と呼ばれる景勝地近くでの追い込み漁。大漁の願いを込めて腕を振るう。海藻が絡み、2、3分で腕は疲れ、息が上がる

 宮城県利府町の沿岸は観光開発の手が入らず、松島湾の原風景が残っていると言われる。塩釜市に隣接する同町須賀地区にある民宿「ハーバーハウスかなめ」は、伝統漁体験を宿泊プランに盛り込み、訪れる観光客に好評だ。
 6月には、東北大に留学する米カリフォルニア州のグループ11人が、1泊2日3食付きで追い込み漁などを体験した。捕った魚は、その日の食事で早速味わう。貴重な体験と新鮮な味覚に、参加者全員が「楽しい」と口をそろえた。
 経営者の桜井保さん(52)は「季節ごとに捕れる魚が違い、追い込み漁や刺し網漁などの伝統漁を体験できる。観光船では近寄れない場所にも行くので、新たな視点で松島を楽しめる」と言う。間もなく本格的なマリンレジャーの季節。ひと味違った松島を体験してはいかが。(多賀城支局・高橋秀俊)


2019年07月01日月曜日


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