<アングル青森>独創的な挑戦続く 五所川原・津軽金山焼

【作陶】レンガや板を使って台座を組み上げ、器を敷き詰める。窯内の置き場所によって灰の飛び方などが変わり、一つ一つ違った仕上がりになるという
【願い】「薪のくべ方や窯の湿度調整、全工程に頭を使う」と話す松宮さん。工程はすべて手作業。機械化が進む世の中で、金山焼が「人間性を取り戻す場となってほしい」と願う
【応用】窯の製作技術を生かし、「ピザ窯」を作った。敷地内にあるレストランでは本格ピザが楽しめる

 青々とした山林を風が通り抜ける。豊かな自然に囲まれた五所川原市金山。窯業「津軽金山焼」の窯元松宮亮二さん(72)は金山が育んだ土に魅せられ、この地に陶芸の根を下ろした。
 うわぐすりを塗らず、薪(まき)窯で焼き上げる「焼き締め」の手法で知られる金山焼。鉄分の多い土で作られる器は炎に包まれながら姿を変え、一つとして同じ表情を見せることはない。
 1985年に始まり、焼き物の産地としてはまだ「若手」。世界の陶芸家を集めた薪窯大会の開催や須恵器の窯の復元など、独創的な挑戦を重ねてきた。今年は県内外の料理人がデザインした器を金山焼で製作。金山を陶芸の里に−。アイデアはまだ尽きないようだ。
(青森総局・荘司結有)


2019年07月15日月曜日


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