<アングル宮城>南部神楽の面作り 伝統継承続く挑戦

【励み】本業の合間の時間を使うため制作できるのは年間十数面と限られるが、完成した面が喜ばれた時は苦労も忘れるという佐藤さん

 県境を越えて宮城と岩手で親しまれている「南部神楽」。栗原市栗駒の佐藤高広さん(40)は伝統を引き継ぎ、神楽の面を作り続けている。
 小さい頃から面打ちに憧れ、中学生の時に見よう見まねで作り始めた。仕上げると一関市の面打ち師に見てもらい、納得してもらえるまで何度も直して腕を磨いた。人に譲り渡せるような面を打つまで「10年かかった」と佐藤さん。
 畳店を経営する傍らで、修理も含めて約450の面に関わってきた。
 地域の祝い事や神社の行事に欠かせなかった神楽。担い手が減って衰退しているが、「伝統を守りつつ現代らしさを取り入れた面を打っていきたい」と佐藤さんは話す。挑戦したいという若い人がいれば「もちろん教えたい」と後継者を待っている。
(写真部・安保孝広)


2019年12月30日月曜日


先頭に戻る